コーラ白書
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節電の夏がやってきた。全国的な電力不足に対応するため、クーラーを使わずにいかに乗り切るかがこの夏のトレンドだ。

ここでコーラ白書が提案したいのが、「コーラ・オン・ザ・ロック」。

氷を入れたグラスにコーラを注げば、風鈴にも似た涼やかな音色。そしてよく冷えたグラスから飲むあの清涼感は、コーラの美味しさと爽やかさかを改めて気づかせてくれる。見た目にも涼しく、水分を取ることで熱中症対策にもなるだろう。

今回はそんな涼を呼ぶコーラ・オン・ザ・ロックに欠かせない、コーラグラスについて取り上げてみたい。

 


コカ・コーラ誕生125周年 「リサイクルジェニュイングラス」 

コカ・コーラ125周年を記念して作られたコカ・コーラのベルグラス。リサイクルショップ「PASS THE BATTON」とのコラボレーション商品で、使い終わったコカ・コーラのボトルをリサイクルして作られている。

その流れるようなの曲線と、少しグリーンがかったガラスはまさにコーラグラスの王道。やや厚みにばらつきがあるのは一つ一つを手吹きで作っているからだ。

このグラスの製造を手掛けた石塚硝子は日本におけるコカコーラボトル製造の最大手。役割を終えたボトルが同社の熟練した職人によってグラスに姿を変えるという、そのストーリー性が魅力だ。

1250個の限定生産品。詳細(外部リンク)

 

コカ・コーラウェスト 創立50周年記念グラス

今年4月に50周年を迎えたコカ・コーラウェストが、記念品として製造したのがこのグラス。

底の厚いタンブラーグラス的な形状は、ベルグラスの特徴を残しつつも使いやすさに考慮した設計。記念品でありながら、普段使いできそうな安定感が良い。

ボトラーの記念品には昔からグラスが多い。コーラとグラスの切っても切れない関係にあるのだ。

 

コカ・コーラ ワールドグラス

昭和40年代に作られたと思われる、コカ・コーラのノベルティグラス。

トールグラスに、渦を巻くように各国のコカ・コーラのロゴが描かれているのが面白い。細身のトールグラスはコカ・コーラのグラスとしては珍しい形状だ。

現在コカ・コーラは世界中のロゴの「Coca-Cola」への統一を進めていて、日本のカタカナロゴも姿を消した。このグラスは自国語ロゴが認められた頃の貴重な資料でもある。

 

コカ・コーラゼロ オリジナルデザイングラス

コカ・コーラゼロのプロモーション用に製造されたコーラグラス。セブンイレブン限定で、500mlPET3本とこのグラスがセットになっていた。Coca-Cola zeroのロゴが入ったグラスは珍しい。

全体的な形状はベルグラスだが、zeroのシャープなイメージを反映させるためか飲み口がアンダーカットになっている。私が金型屋なら絶対キレる。

 

 

マクドナルド 40周年記念 コカ・コーラ缶型グラス(日本)

コカコーラとパートナーシップを結ぶマクドナルドは定期的にコーラグラスの配布を行ってきたが、今年5月に実施された40周年記念キャンペーンは特に大きな話題を呼んだ。そのグラスがこの「缶型グラス」である。

これまでのグラスの概念を一新し、コーラの缶を模した斬新な形状を採用。縦向きのロゴとコンツアーカーブがエンボスされ、缶の肩の部分はアンダーカットになっている。製造は冒頭のリサイクルグラスと同じ石塚硝子が担当する。

種類は全部で6種類で、特にボトルに近い色合いのグリーンが趣深い。容量目安は355mlと何故かアメリカンスタンダード。

キャンペーン期間中はこのグラスほしさにLLセットを頼む人が激増。かくいう私もその一人だが、30代のオッサンにはLLセットはかなり厳しかった。

 

 

マクドナルド ステンドグラス調グラス(カナダ)

こちらはカナダのマクドナルドで配布されたグラス。ステンドグラスを模したクラシカルなデザインは80年代頃にノベルティグラスで流行したもの。

表面にコカ・コーラ、裏面にマクドナルドのデュアルロゴ仕様で、マクドナルド側にはカナダを現すカエデが印刷されている。

日本製のグラスに比べるとやや粗いところがあるが、それもまた味がある。

 

 

ペプシ ファウンテングラスグラス

1950年頃までファウンテン(ソーダ販売所)で使用された、ペプシのヴィンテージグラス。ダブルドットのペプシのロゴが時代を感じさせる。

当時の使い方は簡単。まず下の「SYRUP LINE」までシロップを入れ、次にロゴ上のラインまで炭酸水を入れると、6オンスのペプシコーラが出来上がる。当時のアメリカ人はこの量で満足できたのか、ちょっと心配になる。

でも氷を入れると比率が狂うので、この企画には不適かも。

 

 

7-up アンコーラグラス

60年代に製造されたセブンナップのプロモーション用グラス。

セブンナップはコーラ飲料との差別化を図るため「Uncola」キャンペーンを展開。その象徴としてコカコーラのベルグラスを逆さまにしたグラスを作成したのだ(→今月の珍品)。

実にエスプリの効いたアイテムだが、持ちにくいうえに洗いにくく実使用には激しく不向き。インテリアとして楽しむのが正解だろう。